あなたと赤ちゃんは毎食、高い可能性で重金属を体内に取り込んでいることをご存知でしたか?亜鉛や鉄といった重金属や、水銀、鉛、ヒ素、カドミウム等の有毒金属さえも摂取しているというのは信じがたい事実です。鉄や亜鉛等の金属は人間の体内に必要で有益なものです。こうした金属は、個人の栄養ニーズもしくは子供の発達ステージに基づいて適切に摂取されます。一方で、有毒重金属を多く摂取すると害を及ぼす可能性があります。事実、食料源が得られる環境では、こうした有毒重金属が自然に存在することは当然のことです。同様に、私達の食料にも、特に、魚介類に、重金属が含まれることがあります。(シンガポールフードエージェンシー, 2020)

重金属は主に、アジア料理で人気の米からできている食べ物や根菜類で見つかります。これを聞くと不安になるかもしれませんが、私達の食べ物に含まれる重金属のいくつかは避けようがないのです。では、過剰な重金属の摂取を避けて、賢く食料を選択するにはどうしたらよいでしょうか。

水銀等の有毒金属は、過剰摂取すると発達段階の脳や神経システムに害を及ぼす発達神経毒として知られており、過剰摂取が子供の学習能力や行動に影響を与える可能性があります。これは、注意欠如・多動症(ADHD)等の知的能力の永続的な喪失や行動障害の結果となる可能性もあります。

では、急速に発達する幼児にどういった食べ物を与えたらよいのでしょう?キンダーランドの資格を持った栄養士があなたに有益な情報をお教えします!

米からできている食べ物や根菜類には重金属が存在しますが、他にも必須栄養素を含んでいます。重金属は通常、植物の根、葉、茎組織に蓄積されます。一方で、果菜類はそれほど多くの重金属を含みません。こうしたことから、子供の食事には、トマト、豆、ピーマン、ズッキーニといった果菜類を組み合わせることをおすすめします。

キンダーランドのアプローチ

キンダーランドの幼児メニューでは、米からできている食べ物を、オートミール、キビ、マルチグレイン等の他の穀物と置き換えました。これら穀物は、米に比べ、含まれる重金属の割合が低く、栄養があります。私達の施設では、たくさんの種類の果物と野菜を提供し、子どもたちのバランスのよい食事に貢献します。

すべてを踏まえると、多品目の食材を適量摂ることが鍵であるということを覚えておくのが大事です。子供の食事での高い割合の重金属摂取を避けるために、置き換えられる食材を探す時、以下が役に立つでしょう。

子供の食事メニューの立て方

子供の食事をつくる時は、ブロッコリー、カリフラワー、キャベツ、レタス、唐辛子、ズッキーニ、アボカド、パパイヤ、バナナ等の多くの種類の果物や野菜を取り入れてください。幼児用シリアルを購入する際は、オーツやキノア等の米からできているものではない穀物を選ぶこともお忘れなく。

オーツは食べやすい食感にするために砕いてから温かい母乳か粉ミルクを溶いたものに混ぜてふやかしてください。上にフルーツピューレをかけてナツメグで味をつけると、違った味や栄養が得られます。卵やマッシュルーム、ほうれん草等の食材を使ってオーツを調理してもいいですね。

おやつには、市販の幼児向けおやつの代わりに冷たいバナナやきゅうり等の自然食材で歯のうずきを癒やしてあげるとよいでしょう。その他にも、美味しいりんごピューレやオーブンで焼いたりんごのスライス等もいいでしょう。シナモン等のスパイスを使って、子供の味覚の幅を広げ、自然な味覚を養ってください。また、蒸したさつまいもや焼いたさつまいもは美味しくて栄養のあるおやつになります。

飲み物は、市販のジュースの代わりに水か果物の絞り汁を与えましょう。市販のジュースには、微量の重金属と砂糖が含まれています。果物の絞り汁をうすめてあげると、砂糖を摂取する量も少なく(自然の糖分を含め)、より水分が取れます。果物はジュースにするよりも栄養があるので、スライスした果物を子供に与えるのもよいでしょう。

結論として、食料に含まれる重金属をすべて避けることはできないので、過剰に心配することはありません。子供が健康的に成長するように、子供が食べる食事では重金属が含まれる量を下げ、色々な種類のものを適量に与えることで、重金属の摂取をへらすことができます。キンダーランドでどのように子供達をハッピーでヘルシーにしているかということについて、もっとお知りになりたい方はこちらをクリックしてください。